いわゆる英語の実力を知るための試験は色々ありますが、海外に留学をするというような目的だとと文字の並びが似ているのでTOIECに間違われやすいTOEFL、日本では特に有名で多くの受験者がいるTOIEC、なにやら難しそうなIELTSなどがあります。これらの3つの試験が実際に留学する場合に役に立つのかどうかということを、試験の特質などを考えながら解説をしていきたいと思います。

英語圏留学におすすめのTOEFL

TOEFLはよくTOEICと表記が似ていることもあって混同されがちですが、もちろんTOEICとは全く性質の異なる試験です。TOEFLはTest of English as a Foreign Languageを略したものですが、TOEFLのテストや求められるものとしては極めてアカデミックな内容で、留学する際に身につけておくべき英語スキルが凝縮されているのです。TOEICの場合はアカデミックというよりはどちらかというビジネスシーンに軸足をおいているところがあります。そのため、純粋に海外で英語を学ぶということを純粋に考えた場合には、TOEFLはTOEICよりも留学には向いています。なお、TOEFLがアカデミックであるという点については、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダのほぼすべての大学と、130カ国の機関で、英語能力の証明だけでなく、入学や推薦、奨学金および卒業の基準とされている点でも証明されていると言ってもいいでしょう。

TOEFLの試験方法としては、まずPCにログインをして試験が行うというもので、試験内容ものリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4部門に分かれていて、総合的に英語スキルが問われます。さらには、TOEFLは文系・理系の垣根を越えた専門的な知識が問われるので、自分の専門外の分野に関しても基本的な知識は押さて教養を身に着けておく必要があり、英語力以外領域もタイ草をしておく必要があります。TOEFLは、世界中で英語力のチェックする試験とされているので、英語圏の留学をする際には、受験をしてスコアをゲットしておくことをおすすめします。

実は日本が最も盛んなTOEIC

TOEICは大学生や社会人などがこぞって受ける英語試験として今回ご紹介しているテストの中では最もメジャーです。ただTOEICは世界的に受験される試験ではありますが、日本人の提案により生まれた試験なので、受験者の大半が日本人です。科目もリーディングとリスニングだけで、しかも、多肢選択式の問題形式であるため試験対策がしやすいので、スコアを伸ばしやすいという特徴があります。TOEICの難点としては、受け入れているアメリカの大学はほぼ皆無という状況なので、留学には向くとは言えません。

イギリス留学におすすめのIELTS

IELTSが主に行われているのはオーストラリアやカナダ、ニュージランド、そしてイギリスを含んだ135カ国です。試験にはアカデミックマネジメント(AM)とジェネラルトレーニングマネジメント(GTM)があり、 AMは大学やその他高等教育機関への出願用として、GTMはオーストラリア、ニュージランド、イギリスへの移住をする際に必要になってきます。

一般的にAMは基本的にTOEFLと同じような用途で使われますが、特にイギリスではTOEFLよりもIELTSが重要視される傾向があるようです。また、試験の特徴としては「リーディングの語数がTOEFLよりもやや多く難易度が高い」「スピーキングは面接官が相手なので、PC相手に回答するTOEFLよりも易しい」などの違いがあるようです。

IELTSのテストはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングで構成され、スピーキングのみ翌日に持ち越す全2日間日程で行われます。テストの合否は他のテストと同様ありませんが、各セクションの能力をバランスよく伸ばしていくことが強く求められるのも特徴の1つです。あと面白いのは、いわゆる英語はイギリスの英語はクイーンズイングリッシュと言われるように英語の標準語として見られていますが、その他英語を公用語としている国においては様々な訛りがあります。IELTSはそのような多様な英語を取り入れているということも大きな特徴として上げることが出来ます。なお、IELTSは受験時に本人確認書類とパスポートの持参が求められます。